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詩

Welcome back my note book

今日から冬休みの娘から朝電話があって

「いいことがあったよ」と告げられた

一週間ほど行方不明になっていた

俺のパソコンが

散らかった子供部屋から出てきたという


週末の朗読会の後朝まで飲んで

断片的な記憶はあるものの

翌々日になって使おうと思ったら

煙のようになくなっていたノートブック

その夜に立ち寄った

全ての場所を3周くらい回り

開けるはずのない引き出しの中

乗ってもなかった車にも当然なく

最終的に警察に届を出した

焦りはストレスとなり

ストレスはやがて不可思議へと変容し

そして諦めへと至った


締め切りが迫っていた脚本の仕事を

手書きに切り替えたものの

さすがに埒が開かず

数年ほど前まで使っていた

先代のノートブックをアップデートして

保存されていた

テキストと再会を果たせた時

なんとなく雲の上にあるような

クラウドという未知の存在に

心から感謝をした

そしてまだ使えるかつての相棒に

寂しい思いをさせて悪かったと

心底詫びた


それから数日経った今日の

娘からの電話

Welcome back my note book

と書き出したものの

俺は悩んでいる

どっちのパソコンをメインにしようかと
 

二〇二五年一二月三一日(水)

Welcome back my note book

今日から冬休みの娘から朝電話があって

「いいことがあったよ」と告げられた

一週間ほど行方不明になっていた

俺のパソコンが

散らかった子供部屋から出てきたという


週末の朗読会の後朝まで飲んで

断片的な記憶はあるものの

翌々日になって使おうと思ったら

煙のようになくなっていたノートブック

その夜に立ち寄った

全ての場所を3周くらい回り

開けるはずのない引き出しの中

乗ってもなかった車にも当然なく

最終的に警察に届を出した

焦りはストレスとなり

ストレスはやがて不可思議へと変容し

そして諦めへと至った


締め切りが迫っていた脚本の仕事を

手書きに切り替えたものの

さすがに埒が開かず

数年ほど前まで使っていた

先代のノートブックをアップデートして

保存されていた

テキストと再会を果たせた時

なんとなく雲の上にあるような

クラウドという未知の存在に

心から感謝をした

そしてまだ使えるかつての相棒に

寂しい思いをさせて悪かったと

心底詫びた


それから数日経った今日の

娘からの電話

Welcome back my note book

と書き出したものの

俺は悩んでいる

どっちのパソコンをメインにしようかと
 

二〇二五年一二月三一日(水)

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寫眞

2019年11月6日(水)以降は、Instagram(@kite_okachimachi)に移行しました

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寫眞一覧

雑記

対話

何(娘)の学校と、果(息子)の子供園が始まった。ともない、朝の送りも。朝の公園での一服。カフェでの考え事。つまりこれが日常。正直に言うと、俺はあまりこの日常を受け入れられていない。どこかで息を止めてやり過ごしている。本当は冒険がしたい。知らない世界にただ足を踏み入れていきたい。気がつけば持ち物が多くなった。しょっちゅう忘れ物をするのは、体の純粋な反応なんだろう。なんなんだろう俺を縛り付けているものは。毎日は楽しい。それでいて退屈だ。もっと自分と対話したい。深いところから湧き上がるエネルギーを感じたい。すべてを受け入れて深く愛せるように。

対話

何(娘)の学校と、果(息子)の子供園が始まった。ともない、朝の送りも。朝の公園での一服。カフェでの考え事。つまりこれが日常。正直に言うと、俺はあまりこの日常を受け入れられていない。どこかで息を止めてやり過ごしている。本当は冒険がしたい。知らない世界にただ足を踏み入れていきたい。気がつけば持ち物が多くなった。しょっちゅう忘れ物をするのは、体の純粋な反応なんだろう。なんなんだろう俺を縛り付けているものは。毎日は楽しい。それでいて退屈だ。もっと自分と対話したい。深いところから湧き上がるエネルギーを感じたい。すべてを受け入れて深く愛せるように。

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プロフィール

御徒町凧 
おかちまちかいと

1977年東京生まれ 詩人。

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