
二〇二六年〇六月〇九日(火)
今になって
詩のことが分かった
って思ったことが
どれだけあっただろう
今朝起き抜けのベッドで
間違いなく掴んだ感覚は
ずっと探していた
AirPodsの片割れのように
俺の心の空白を
心地よく満たした
巨人の長嶋監督が
ピュッとかバッとか
擬音で説明する野球について
ついぞ珍紛漢紛だったが
握りしめた詩の感覚も
ボワァとかヌル〜とか
だいぶそれに近い
詩は経験であり体験である
経験と体験の違いが
よく分からない
つまりすべてが感覚である
遠いところへ行きたいと
不意に思うことがある
では具体的にどこなのか
火星である
沖縄でもアラスカでもなく
小田原でも
ましてや冥王星でもない
火星の一択
いつか人類が
彼の地に降り立った時
無垢の地表に忽然とある
AirPodsの片割れに
驚嘆するだろう
二〇二六年〇六月〇九日(火)

何が習い事の合宿で明日までいない。それだけで、だいぶ楽だ。夕方まで自由に過ごさせてもらって、それから果と二人。ベランダで汗だくで寝てたから銭湯でも行くかぁって向かう。途中で入ったことのないピザ屋を見つけそこで半分ずつ食べた。俯いたままシャワーを浴びることができるようになった。瞬間瞬間がかけがえない。それでいて退屈。人生ってすっげーな。
何が習い事の合宿で明日までいない。それだけで、だいぶ楽だ。夕方まで自由に過ごさせてもらって、それから果と二人。ベランダで汗だくで寝てたから銭湯でも行くかぁって向かう。途中で入ったことのないピザ屋を見つけそこで半分ずつ食べた。俯いたままシャワーを浴びることができるようになった。瞬間瞬間がかけがえない。それでいて退屈。人生ってすっげーな。

1977年東京生まれ 詩人。