あなたの美しさは
写真にうつらない
優しい微笑みの光
青のりが前歯についている
森の奥深くから
せせらぎの音が聞こえる
あなたはその旋律に足を浸して
真っ白い体を洗っている
あなたの美しさは
ぼくの心を通過する
黄昏に鰯雲
くたびれたグレーのパーカー
時間の流れを止めて
さらに少しだけ巻き戻して
ぼくはあなたに触れる
抱きしめたら壊れてしまうから
すべてを指でなぞるだけ
あなたの美しさは
もうどこにも存在しない
あなたの美しさは
ぼくの指先に微かに残る
淡いぬくもり
二〇一一年一一月〇四日(金)
あなたの美しさは
写真にうつらない
優しい微笑みの光
青のりが前歯についている
森の奥深くから
せせらぎの音が聞こえる
あなたはその旋律に足を浸して
真っ白い体を洗っている
あなたの美しさは
ぼくの心を通過する
黄昏に鰯雲
くたびれたグレーのパーカー
時間の流れを止めて
さらに少しだけ巻き戻して
ぼくはあなたに触れる
抱きしめたら壊れてしまうから
すべてを指でなぞるだけ
あなたの美しさは
もうどこにも存在しない
あなたの美しさは
ぼくの指先に微かに残る
淡いぬくもり
二〇一一年一一月〇四日(金)