重たい空から
あふれだすように
小さな氷の結晶が
チラチラと降っている
娘が上機嫌に
長靴を用意する傍
私は抜けられない布団で
一日の予定のことを考えている
ほどなくして それは
雨へと変わってしまったが
自転車で行く私たちに
しばし振り続けた
頬に触れる風は
いつもより冷たいのだろう
吐く息は
いつもより白いのだろう