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詩

名付けえぬもの

重たい空から

あふれだすように

小さな氷の結晶が

チラチラと降っている



娘が上機嫌に

長靴を用意する傍

私は抜けられない布団で

一日の予定のことを考えている



ほどなくして それは

雨へと変わってしまったが

自転車で行く私たちに

しばし振り続けた



頬に触れる風は

いつもより冷たいのだろう

吐く息は

いつもより白いのだろう

二〇二〇年〇一月二〇日(月)

名付けえぬもの

重たい空から

あふれだすように

小さな氷の結晶が

チラチラと降っている



娘が上機嫌に

長靴を用意する傍

私は抜けられない布団で

一日の予定のことを考えている



ほどなくして それは

雨へと変わってしまったが

自転車で行く私たちに

しばし振り続けた



頬に触れる風は

いつもより冷たいのだろう

吐く息は

いつもより白いのだろう

二〇二〇年〇一月二〇日(月)

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