御徒町凧 OFFICIAL SITE

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詩

骨の音

五線譜の上を

目が泳いでいる

土の中の宝石を探し当てた

六ツ目の怪人の踊り

花が開く頃にはもう

エンドロールが流れ出し

誰も席を立たないのは

一様に足が痺れたせいで

帰り路のガードレールが

名札を忘れた小学生を誘う

裏山にちょうどいい穴があったから

体を捨てることにした

回覧板を飛ばされて

今在る服を着続けようと決意する

インロックした心に戻れずに

裸足で歩き回るのもいいだろう

死者の眠る公衆便所で

したくもない排泄をくり返す

〝あきらめ〟を知らない廃屋に火花が散って

今宵

毛羽立った毛布に感謝を

二〇一九年一一月〇九日(土)

骨の音

五線譜の上を

目が泳いでいる

土の中の宝石を探し当てた

六ツ目の怪人の踊り

花が開く頃にはもう

エンドロールが流れ出し

誰も席を立たないのは

一様に足が痺れたせいで

帰り路のガードレールが

名札を忘れた小学生を誘う

裏山にちょうどいい穴があったから

体を捨てることにした

回覧板を飛ばされて

今在る服を着続けようと決意する

インロックした心に戻れずに

裸足で歩き回るのもいいだろう

死者の眠る公衆便所で

したくもない排泄をくり返す

〝あきらめ〟を知らない廃屋に火花が散って

今宵

毛羽立った毛布に感謝を

二〇一九年一一月〇九日(土)

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