過ぎ去った時が思い出になるとすると
長く生きるということは
思い出が増えるはずなのに
その実感がないのはなぜだろう
あまりに楽しい夜でつい帰りそびれ
寝不足の翌朝の後悔に
ぺんぺん草が生えている
あなたと過ごすこの時が
なんの思い出にもならないようにと
そんな願いがあってもいい
懐かしい詩と新しい音楽
色になる前の日の光が
誰もいないリビングに溢れている