また朝が来て
夜が去ったのだ
洗濯物は乾き
ビデオを借りる
ギターを弾けば
脳みそが痒くなり
蜘蛛は殺さない
それは主義であり
主義は破られる
誕生日にもらった
手作りの詩集と物語
そこには詩が書かれている
愛について
誰も語り合わなくなった夜
夜は静寂に痴れた
どこへでも道は続き
その三叉路で
マルボロを一本だけふかし
書きかけの戯曲に
ムダなキャプションが加えられる
フラフラと、いや
ふらふらと時は連なり
バスを待つ乳房を持つ土塊
そして俺は
蜘蛛を殺さない、つまり
蜘蛛は殺さない
それは主義であり
主義は守られる
肌触りの良い
安売りのブランケット