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詩

魔法が解ける時

夢の中から百万匹の羊が逃げだしてきて

ぼくの肛門は紙粘土のように固まり

のぼせた体から汗がほとばしる


さっきまで聞こえていた音楽が

沈黙の中から逆に聞こえてきて

重ねた唇の粘着質は奪われる


充電式の電化製品は自分の意志で歩きだし

キッチンの野菜たちはサラダになることを主張する

ぼくはもう旅に出るからとすべてを片付けようとして

荷造りのトランクに自分自身を詰めてしまう体たらく


乗り遅れた電車を見送るペンギンよ

過去の言葉が語りかけてくる夜更け

いつまでそうして待ち続けているつもりなのか

疑いはやがて問い掛けへと変わる


魔法が解ける時

それは現実が目を覚ます時


いつまで待ち続けているのか

疑いはやがて問いへと変わる

二〇一一年一二月二二日(木)

魔法が解ける時

夢の中から百万匹の羊が逃げだしてきて

ぼくの肛門は紙粘土のように固まり

のぼせた体から汗がほとばしる


さっきまで聞こえていた音楽が

沈黙の中から逆に聞こえてきて

重ねた唇の粘着質は奪われる


充電式の電化製品は自分の意志で歩きだし

キッチンの野菜たちはサラダになることを主張する

ぼくはもう旅に出るからとすべてを片付けようとして

荷造りのトランクに自分自身を詰めてしまう体たらく


乗り遅れた電車を見送るペンギンよ

過去の言葉が語りかけてくる夜更け

いつまでそうして待ち続けているつもりなのか

疑いはやがて問い掛けへと変わる


魔法が解ける時

それは現実が目を覚ます時


いつまで待ち続けているのか

疑いはやがて問いへと変わる

二〇一一年一二月二二日(木)

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