エレベーターのボタンを
一歳になったばかりの娘が押す
誰に教わったわけでもないのに
見よう見まねで小さな指を差し出す
通り過ぎた一階のボタンが光り
ほどなくして消える
私たちは二階で降り
部屋の明かりの中へ帰ってゆく
二〇一六年一一月〇七日(月)
エレベーターのボタンを
一歳になったばかりの娘が押す
誰に教わったわけでもないのに
見よう見まねで小さな指を差し出す
通り過ぎた一階のボタンが光り
ほどなくして消える
私たちは二階で降り
部屋の明かりの中へ帰ってゆく
二〇一六年一一月〇七日(月)