御徒町凧 OFFICIAL SITE

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詩

a day in アムス

黄色い帽子のおじさんが大切なヒトを待たせて

旗の中の鳩に餌を与える

その頃赤いスカートの女の子は

右利きのハサミが切れないことに苛立って

妹の観ていたテレビをジャックする

緑色の羽のオウム

まだらなグレーの鱗のトカゲ

薄い紫色のチューイングガム

待たされている間の夢はどこまでも沈んで

船底の穴は穴の開いたチーズで埋められている

コーヒーが届くまでに口元はベタベタ

不老不死のサロンで回される生き血

母親の腹の中で聴いた軍艦マーチ

バルト海を渡ったてんとう虫が

レゴの城の城壁を見上げる

寂れたモーテルのコンディショナーはグー

パーに負けるグー

散る花のパーの下で死者は弔われ

第四コーナーでもみくちゃになるカタカナの一群

額縁の中から飛び出してきた鳩が

手の平の直接パンを啄む

二〇二〇年〇二月一六日(日)

a day in アムス

黄色い帽子のおじさんが大切なヒトを待たせて

旗の中の鳩に餌を与える

その頃赤いスカートの女の子は

右利きのハサミが切れないことに苛立って

妹の観ていたテレビをジャックする

緑色の羽のオウム

まだらなグレーの鱗のトカゲ

薄い紫色のチューイングガム

待たされている間の夢はどこまでも沈んで

船底の穴は穴の開いたチーズで埋められている

コーヒーが届くまでに口元はベタベタ

不老不死のサロンで回される生き血

母親の腹の中で聴いた軍艦マーチ

バルト海を渡ったてんとう虫が

レゴの城の城壁を見上げる

寂れたモーテルのコンディショナーはグー

パーに負けるグー

散る花のパーの下で死者は弔われ

第四コーナーでもみくちゃになるカタカナの一群

額縁の中から飛び出してきた鳩が

手の平の直接パンを啄む

二〇二〇年〇二月一六日(日)

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