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詩

アーリー

蟻の列が遮っていて

玄関で足止めされた

群れから外れた一匹が

断崖に消えるコンクリートにたじろいで

少し狼狽た後、列に戻った

私は彼をアーリーと名付けたが



アーリーは程なくして

群衆に消えた



あの断崖の先には

ブロックの駐車場があって

その向こうには

アスファルトの荒野

少し行けば駅前の海原が開ている



アーリー君は恐らく

そこでは生きられなかっただろう

列に戻ったお前を笑う奴はいたかい

何が正しいかなんてことじゃなく

君は私にとって特別な存在だった

二〇一九年一〇月二四日(木)

アーリー

蟻の列が遮っていて

玄関で足止めされた

群れから外れた一匹が

断崖に消えるコンクリートにたじろいで

少し狼狽た後、列に戻った

私は彼をアーリーと名付けたが



アーリーは程なくして

群衆に消えた



あの断崖の先には

ブロックの駐車場があって

その向こうには

アスファルトの荒野

少し行けば駅前の海原が開ている



アーリー君は恐らく

そこでは生きられなかっただろう

列に戻ったお前を笑う奴はいたかい

何が正しいかなんてことじゃなく

君は私にとって特別な存在だった

二〇一九年一〇月二四日(木)

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