昨夜娘が大泣きして目を覚ましたという
妻は初めて夢を見たんじゃないかと言っていたが
今まで見たこともないような泣き方だったらしい
かく言う私もいまだに息苦しくて目を覚ますことがあり
泣きこそはしないが死ぬんじゃないかと錯覚してしまうほど
しかし最近は「その死ぬんじゃないか」の直後に去来する思いがあって
それはなんというか、娘の残像というか表情なのだ
死ぬ時にきっと私が思うことは
親でも兄弟でも妻でもなく
娘なのだ
娘は何に怯え泣いて
私は娘の像に何を見ているのだろう
二〇一六年〇八月〇四日(木)
昨夜娘が大泣きして目を覚ましたという
妻は初めて夢を見たんじゃないかと言っていたが
今まで見たこともないような泣き方だったらしい
かく言う私もいまだに息苦しくて目を覚ますことがあり
泣きこそはしないが死ぬんじゃないかと錯覚してしまうほど
しかし最近は「その死ぬんじゃないか」の直後に去来する思いがあって
それはなんというか、娘の残像というか表情なのだ
死ぬ時にきっと私が思うことは
親でも兄弟でも妻でもなく
娘なのだ
娘は何に怯え泣いて
私は娘の像に何を見ているのだろう
二〇一六年〇八月〇四日(木)