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詩

そこは人のいない真っ暗な宇宙

そこは人のいない真っ暗な宇宙だった。人のいない宇宙ということを考えている者もいない、暗闇。
本当のことを言うと、それが宇宙なのかどうかも分からない。
宇宙という言葉が一番しっくりくるだけのことだ。

暗闇の向こうに光が射している。
光によって暗闇は本当の暗闇となった。
その光の方向からうっすらと音が聞こえる。
鈍く低い音が「ゴロンゴロン」と繰り返されている。
しばらくすると音は無くなった。
無くなったのか聞こえなくなったのか、その違いさえ定かではなかった。

宇宙に感情はない。

ひっそりとした孤独があるだけだった。

孤独に色をつける必要があるのだろうか。

必要を求める必要があるのだろうか。

あるということがあるのだろうか。

暗闇の先に視線を感じる。
それは、何もかもを吸い込んでしまう仄かな気配だった。

二〇〇九年〇九月二二日(火)

そこは人のいない真っ暗な宇宙

そこは人のいない真っ暗な宇宙だった。人のいない宇宙ということを考えている者もいない、暗闇。
本当のことを言うと、それが宇宙なのかどうかも分からない。
宇宙という言葉が一番しっくりくるだけのことだ。

暗闇の向こうに光が射している。
光によって暗闇は本当の暗闇となった。
その光の方向からうっすらと音が聞こえる。
鈍く低い音が「ゴロンゴロン」と繰り返されている。
しばらくすると音は無くなった。
無くなったのか聞こえなくなったのか、その違いさえ定かではなかった。

宇宙に感情はない。

ひっそりとした孤独があるだけだった。

孤独に色をつける必要があるのだろうか。

必要を求める必要があるのだろうか。

あるということがあるのだろうか。

暗闇の先に視線を感じる。
それは、何もかもを吸い込んでしまう仄かな気配だった。

二〇〇九年〇九月二二日(火)

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