掃除機をかけようと
散らかった床を整理していて
さっきテイクアウトした
飲みかけのラテを手にした
思っていたより残っていて
飲むとまだ少しだけ温かかった
テレビのラックの棚を閉めようと
腰を屈めたあたり
言葉ではない感情がよぎり
詩を書かなければと思った
ルンバのスイッチをオンにして
椅子の上に丸くなって
俺は裸にパンツだけ履いている
家族は潮干狩りに行っていて
見つけられない蛤のことを思った