御徒町凧 OFFICIAL SITE

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詩

いつか

夕方からのアルバイトが

おはようございますと入ってきた

入れ替えの早番の人が

おはようございますと応える

子供だった俺はもう夜なのにと笑う



煙のない線路沿いの雀荘で

手の震えを抑えながら

何も考えないということを考えツモる

ハゲあがった毛髪はもう気にしない

みんな一様に歳をとったから



今日は今ではないと知る

炎天下で動かなくなった北の動物たち

映画館の暗闇にポップコーンが転がる

立て掛けられた箒が上機嫌

キャンプ場の「おーい!」はみんなの言葉



いつかっていつだっけ

ワンチャン今のことじゃね?

本当のことは照れ臭い

時間の外に忘れ物をしてしまいました

遺失物係の駅員さんが事務的に微笑む

二〇二〇年〇二月〇七日(金)

いつか

夕方からのアルバイトが

おはようございますと入ってきた

入れ替えの早番の人が

おはようございますと応える

子供だった俺はもう夜なのにと笑う



煙のない線路沿いの雀荘で

手の震えを抑えながら

何も考えないということを考えツモる

ハゲあがった毛髪はもう気にしない

みんな一様に歳をとったから



今日は今ではないと知る

炎天下で動かなくなった北の動物たち

映画館の暗闇にポップコーンが転がる

立て掛けられた箒が上機嫌

キャンプ場の「おーい!」はみんなの言葉



いつかっていつだっけ

ワンチャン今のことじゃね?

本当のことは照れ臭い

時間の外に忘れ物をしてしまいました

遺失物係の駅員さんが事務的に微笑む

二〇二〇年〇二月〇七日(金)

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