コーヒーショップでなくなった手袋を
返し忘れたDVDへ手向ける
馴染みの薄い茶色いブレッドが
無愛想にガラスケースに並んでいる
石畳をスニーカーでキックして
放射状に広がる街を俯瞰する
ヨハンクライフ
アンネフランク
ヴィンセントヴァンゴッホ
首からぶら下げた大きなスタンプが
着信履歴を消去する
朝も昼も夜も曜日もない
大陸の隅
お腹の張りがようやく治まった
二〇二〇年〇二月一五日(土)
コーヒーショップでなくなった手袋を
返し忘れたDVDへ手向ける
馴染みの薄い茶色いブレッドが
無愛想にガラスケースに並んでいる
石畳をスニーカーでキックして
放射状に広がる街を俯瞰する
ヨハンクライフ
アンネフランク
ヴィンセントヴァンゴッホ
首からぶら下げた大きなスタンプが
着信履歴を消去する
朝も昼も夜も曜日もない
大陸の隅
お腹の張りがようやく治まった
二〇二〇年〇二月一五日(土)