僕は壁くん
心のない壁
小便されてもへっちゃら
何かを遮るために生まれた
誰からも名前を
呼ばれたことなんてない
自分で自分を壁くんと
名付けたけど虚しい
本当は誰かに
愛されたいんだ壁なのに
壁だって時には風邪をひく
壁だって痛みを感じる
僕は壁くん
壁の中の壁
曲がり角で
君を見つめてる