昨日風呂に入っていて
死ぬなら空の下がいいと思った
昼でも夜でも
抜けるような空がいいと思った
しかし
そう思ったはずなのに
空には雲が浮かんでいた
雲くらいはまぁ良しとしようと思ったが
視界の隅を
朱色の凧がよぎる
凧は頼りない糸に繋がれていた
その糸の先は見えないが
死とはかくも
ままならないものである
二〇一二年〇五月一九日(土)
昨日風呂に入っていて
死ぬなら空の下がいいと思った
昼でも夜でも
抜けるような空がいいと思った
しかし
そう思ったはずなのに
空には雲が浮かんでいた
雲くらいはまぁ良しとしようと思ったが
視界の隅を
朱色の凧がよぎる
凧は頼りない糸に繋がれていた
その糸の先は見えないが
死とはかくも
ままならないものである
二〇一二年〇五月一九日(土)