重なり合う木の葉の異様を
言葉で捉える困難を逆手に
秒毎に陰影を強める陽光に
思考の変化を投射するとも
耳元を旋回する虫の羽音に
認識しうる世界は蹂躙され
形ある物の温度は虚空へと
気配は無から這い出さんと
羽衣を纏いし天女の如くと
垂れる粘液に巡るは惑い哉
二〇〇九年〇五月二七日(水)
重なり合う木の葉の異様を
言葉で捉える困難を逆手に
秒毎に陰影を強める陽光に
思考の変化を投射するとも
耳元を旋回する虫の羽音に
認識しうる世界は蹂躙され
形ある物の温度は虚空へと
気配は無から這い出さんと
羽衣を纏いし天女の如くと
垂れる粘液に巡るは惑い哉
二〇〇九年〇五月二七日(水)