祭でもらったメダカを
一日中眺めてた
汚れた水槽を舐めるように
そいつは忙しなく
カルキの匂いがキツくて
頭がぼんやりする
腹が減ってるのかどうかも
本当は分からない
うっすらと生えた苔に
心は持ってかれて
悩める喜びに酔う
それでよかったはずなのに
透明な壁の向こうは
空っぽの陸地
二〇二三年〇六月〇八日(木)
祭でもらったメダカを
一日中眺めてた
汚れた水槽を舐めるように
そいつは忙しなく
カルキの匂いがキツくて
頭がぼんやりする
腹が減ってるのかどうかも
本当は分からない
うっすらと生えた苔に
心は持ってかれて
悩める喜びに酔う
それでよかったはずなのに
透明な壁の向こうは
空っぽの陸地
二〇二三年〇六月〇八日(木)