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詩

君に伝えたいこと

ひねった蛇口から

水が落ちてゆく

よく見ると水は

小さな粒で

粒そのものは

落ちてなどいない


雲が流れている

さっきまであった空に

星が並び

唇が乾いてゆく

手を握ると

数本の指が触れ合う


形がぼくの心を諌めた

争いの歴史から放たれて

骨と石で何を作ろうか


自らの体温であたたかい布団から抜け出せずに

抱きしめる君に伝えたいことなど何もなかった

二〇一三年〇四月二二日(月)

君に伝えたいこと

ひねった蛇口から

水が落ちてゆく

よく見ると水は

小さな粒で

粒そのものは

落ちてなどいない


雲が流れている

さっきまであった空に

星が並び

唇が乾いてゆく

手を握ると

数本の指が触れ合う


形がぼくの心を諌めた

争いの歴史から放たれて

骨と石で何を作ろうか


自らの体温であたたかい布団から抜け出せずに

抱きしめる君に伝えたいことなど何もなかった

二〇一三年〇四月二二日(月)

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