手が邪魔だなぁこの体
頭が重たくて背骨が歪む
食べるための口と舐めるための舌
方向を示すためのおちんちん
なにもしたくないときはソファに寝転んで
目だけを動かしている
部屋の中にでも風は吹いていて
止まった俺を尻目に
いろんなものが動きだす
書き出した瞬間に書き出してしまうから
舌はダラーンとさせて
死にゆくものを眺める
財布の中の領収証がはち切れて
次に見つけた行列の並ぶことにする
言葉くんさようなら
続きはその退屈の向こうへと