ぼくが死んで
体が腐ってなくなって
風が土を均して
手付かずみたいになって
もっと時間が経って
それでも
死は残るだろう
口にする
オレンジジュースは
喉を潤すけれど
詩は
体から離れていった
パパが死んで
ママが死んで
キミが死んで
なにもかもなくなったとしても
詩だけが残ればいい
ぼくたちが生まれて生きた
感触だけが
静かに消え去ればいい