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詩

握る絵筆が言うには

握る絵筆が言うには「お前は画家ではない」だった。さらに「船乗りはもう終わったんだ」ということだった。
ケドマポミオはボサボサの天然パーマの頭の抱えた。
膝は小刻みに小さく震えている。しばらく感じたことのない焦燥がケドマポミオを襲った。
セジービャが寝返りをうち「ううん」と寝息をこぼすとケドマポミオのイメージはセジービャの無垢な表情になった。
ケドマポミオは立ち上がりまた座りガラス窓の向こうで木々が揺れているのを目で追った。
あきらかに風が吹いていて、その風を描きたいとケドマポミオは思ったが、絵筆がその意思に逆らっているように感じ、左手の中指と人差し指の間に絵筆を転がしたままオークでできたテーブルに両の肘を付き、額の髪の毛を生え際辺りをぐっと持ち上げるようにして木々とその向こうに広がる海を凝視した。
ケドマポミオは絵を描くのだろうか。はたまたケドマポミオはもうすでに絵を描いていたのだろうか。

二〇〇九年〇四月〇二日(木)

握る絵筆が言うには

握る絵筆が言うには「お前は画家ではない」だった。さらに「船乗りはもう終わったんだ」ということだった。
ケドマポミオはボサボサの天然パーマの頭の抱えた。
膝は小刻みに小さく震えている。しばらく感じたことのない焦燥がケドマポミオを襲った。
セジービャが寝返りをうち「ううん」と寝息をこぼすとケドマポミオのイメージはセジービャの無垢な表情になった。
ケドマポミオは立ち上がりまた座りガラス窓の向こうで木々が揺れているのを目で追った。
あきらかに風が吹いていて、その風を描きたいとケドマポミオは思ったが、絵筆がその意思に逆らっているように感じ、左手の中指と人差し指の間に絵筆を転がしたままオークでできたテーブルに両の肘を付き、額の髪の毛を生え際辺りをぐっと持ち上げるようにして木々とその向こうに広がる海を凝視した。
ケドマポミオは絵を描くのだろうか。はたまたケドマポミオはもうすでに絵を描いていたのだろうか。

二〇〇九年〇四月〇二日(木)

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