御徒町凧 OFFICIAL SITE

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詩

小言

古い友達が動かなくなった

ところどころ断線している

加湿器に水を注ぎ

モーターの音を聞かせてみる

それでも反応しないから

新しい友達を連れてきた

そいつは化粧水で潤っている

とても退屈な奴だった



信号が点滅しているなら

アクセルを踏んでスピードを上げる

誰も見ていないようで

いつだって自分が見ている

裸になって望遠鏡を覗いてごらん

木星の土偶と目が合うだろう

気まずければまず

声を出して笑ってみるものさ



ブランコが揺れているのは

なにもお前だけのことじゃない

みんな帰った日暮れの公園で

言葉が泥になって遊んでいる

そろそろ帰ることにしようか

できれば小走りで

汗ばんだ背中は

そっとしておけばいい

惜しげもなくまた

どこまでもと歌い出している

二〇一九年一一月一二日(火)

小言

古い友達が動かなくなった

ところどころ断線している

加湿器に水を注ぎ

モーターの音を聞かせてみる

それでも反応しないから

新しい友達を連れてきた

そいつは化粧水で潤っている

とても退屈な奴だった



信号が点滅しているなら

アクセルを踏んでスピードを上げる

誰も見ていないようで

いつだって自分が見ている

裸になって望遠鏡を覗いてごらん

木星の土偶と目が合うだろう

気まずければまず

声を出して笑ってみるものさ



ブランコが揺れているのは

なにもお前だけのことじゃない

みんな帰った日暮れの公園で

言葉が泥になって遊んでいる

そろそろ帰ることにしようか

できれば小走りで

汗ばんだ背中は

そっとしておけばいい

惜しげもなくまた

どこまでもと歌い出している

二〇一九年一一月一二日(火)

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