御徒町凧 OFFICIAL SITE

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詩

ありがとう

鉢植えのオリーブが揺れる

風の中で



つけっぱなしのテレビが

遠い北海道の天気を告げる



まだ柔らかい言葉が

ストローから泡となる



記憶の中のコアラが

木ごと燃えている



暗くなった手元は明るくなるのに

電球の仕組みを君は知らない



郵便ポストが空を飛んでいる

アスファルトが雨上がりに輝く



温かい水を頭から浴びて

借り物の体をまじまじと見つめる



掴めそうで掴めない

感情と呼ばれる草の芽



ありがとう 雑踏で耳にした音に

時計の針を少し進める

二〇二〇年〇一月三一日(金)

ありがとう

鉢植えのオリーブが揺れる

風の中で



つけっぱなしのテレビが

遠い北海道の天気を告げる



まだ柔らかい言葉が

ストローから泡となる



記憶の中のコアラが

木ごと燃えている



暗くなった手元は明るくなるのに

電球の仕組みを君は知らない



郵便ポストが空を飛んでいる

アスファルトが雨上がりに輝く



温かい水を頭から浴びて

借り物の体をまじまじと見つめる



掴めそうで掴めない

感情と呼ばれる草の芽



ありがとう 雑踏で耳にした音に

時計の針を少し進める

二〇二〇年〇一月三一日(金)

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