御徒町凧 OFFICIAL SITE

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詩

リスの思弁

雑踏の外れで出会った

しおれたタンポポ

君はいつからそこにいて

僕はいつここに来たのか


都会の真ん中に突然

現れた更地

長大な過去と無限の未来を

どんな顔で通り過ぎようか


未知のウイルスと共に

黒い珈琲が運ばれてきて

まさぐったカバンから

書き慣れたペンを見つける


リスのように生きられないものか

地中に埋めたドングリが

束の間だれのものでもなくなって

偶然だけがそれを所有する


しおれたタンポポが

太陽のように咲き誇る草原

描かれたニレの木の梢で

今日二度目のうたた寝をする

二〇二〇年〇三月三一日(火)

リスの思弁

雑踏の外れで出会った

しおれたタンポポ

君はいつからそこにいて

僕はいつここに来たのか


都会の真ん中に突然

現れた更地

長大な過去と無限の未来を

どんな顔で通り過ぎようか


未知のウイルスと共に

黒い珈琲が運ばれてきて

まさぐったカバンから

書き慣れたペンを見つける


リスのように生きられないものか

地中に埋めたドングリが

束の間だれのものでもなくなって

偶然だけがそれを所有する


しおれたタンポポが

太陽のように咲き誇る草原

描かれたニレの木の梢で

今日二度目のうたた寝をする

二〇二〇年〇三月三一日(火)

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