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詩

詩だけが残ればいい


ぼくが死んで


体が腐ってなくなって


もっと時間がたって


風が土をならして


色んなことが


手つかずみたいになって


それでもたぶん


詩は残るだろう


ぼくの口にする


オレンジジュースは


ぼくの喉を潤すけれど


詩はぼくの体から離れていった


パパが死んで


ママが死んで


ポチが死んで


きみが死んで


何もかもなくなったとしても


詩だけが残ればいい


ぼくたちが生まれて生きた


感触だけが


静かに消え去ればいい



二〇一一年一一月一八日(金)

詩だけが残ればいい


ぼくが死んで


体が腐ってなくなって


もっと時間がたって


風が土をならして


色んなことが


手つかずみたいになって


それでもたぶん


詩は残るだろう


ぼくの口にする


オレンジジュースは


ぼくの喉を潤すけれど


詩はぼくの体から離れていった


パパが死んで


ママが死んで


ポチが死んで


きみが死んで


何もかもなくなったとしても


詩だけが残ればいい


ぼくたちが生まれて生きた


感触だけが


静かに消え去ればいい



二〇一一年一一月一八日(金)

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