昼の公園に忍び込んだ
星のマントの三人組
機関車が止まって見えるのは
燃料切れのせいじゃありませんよ
襟を立てた係りの人が
あからさまに狸寝入りをしている
恐竜の化石がとめどない風に煽られて
砂に返ろうとしている
教室の窓から身を乗り出して
いつまでも見ていた
盗み出した退屈な午後のアクビ
チョークで汚れた先生の袖口
人のいないプールに君がいて
「どうしようか」と書いては消した
夕焼けに燃やされたあの紙飛行機が
ぼくたちに
人生は長いと教えてくれた