御徒町凧 OFFICIAL SITE

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詩

紙飛行機

昼の公園に忍び込んだ

星のマントの三人組

機関車が止まって見えるのは

燃料切れのせいじゃありませんよ

襟を立てた係りの人が

あからさまに狸寝入りをしている

恐竜の化石がとめどない風に煽られて

砂に返ろうとしている

教室の窓から身を乗り出して

いつまでも見ていた

盗み出した退屈な午後のアクビ

チョークで汚れた先生の袖口

人のいないプールに君がいて

「どうしようか」と書いては消した

夕焼けに燃やされたあの紙飛行機が

ぼくたちに

人生は長いと教えてくれた

二〇一九年一一月一三日(水)

紙飛行機

昼の公園に忍び込んだ

星のマントの三人組

機関車が止まって見えるのは

燃料切れのせいじゃありませんよ

襟を立てた係りの人が

あからさまに狸寝入りをしている

恐竜の化石がとめどない風に煽られて

砂に返ろうとしている

教室の窓から身を乗り出して

いつまでも見ていた

盗み出した退屈な午後のアクビ

チョークで汚れた先生の袖口

人のいないプールに君がいて

「どうしようか」と書いては消した

夕焼けに燃やされたあの紙飛行機が

ぼくたちに

人生は長いと教えてくれた

二〇一九年一一月一三日(水)

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