御徒町凧 OFFICIAL SITE

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詩

ガムシロップの場所が分からない時のブルース

開かない踏切の前に立ち

遠くサバンナの風を思う


声の大きさで詩は

その形を変えてしまうから

友達は選ばないといけない


目に見えて絡まった糸を

丁寧にほぐしていたら夕暮れ

金色の野に立つライオンが

一筋の涙をこぼしたようにも見えた


両耳はブルートゥースのイヤホンで塞いだまま

俺の足はペダルと同化している


窓の向こうから時折こぼれてくる声

早まったネオン管の明滅


一人を愛するということに

異論を唱えるつもりはないと

様々な肌の色が交差点で行き交う


日本語のベンチに腰掛けて

地中海、海沿いの街で猫と遊ぶ


メキシコのビール、ヒューストンで一息

「逆から読んでも下北沢」で待ち合わせ


行ったこともない劇場から

かけ間違った電話の折り返し

偽名で活動する俳優


ガムシロップの場所が分からない時のブルース


少しだけ塩で味付けした

焼き魚のシルエットが

いたずらっこの横顔になりました

二〇一九年〇二月〇七日(木)

ガムシロップの場所が分からない時のブルース

開かない踏切の前に立ち

遠くサバンナの風を思う


声の大きさで詩は

その形を変えてしまうから

友達は選ばないといけない


目に見えて絡まった糸を

丁寧にほぐしていたら夕暮れ

金色の野に立つライオンが

一筋の涙をこぼしたようにも見えた


両耳はブルートゥースのイヤホンで塞いだまま

俺の足はペダルと同化している


窓の向こうから時折こぼれてくる声

早まったネオン管の明滅


一人を愛するということに

異論を唱えるつもりはないと

様々な肌の色が交差点で行き交う


日本語のベンチに腰掛けて

地中海、海沿いの街で猫と遊ぶ


メキシコのビール、ヒューストンで一息

「逆から読んでも下北沢」で待ち合わせ


行ったこともない劇場から

かけ間違った電話の折り返し

偽名で活動する俳優


ガムシロップの場所が分からない時のブルース


少しだけ塩で味付けした

焼き魚のシルエットが

いたずらっこの横顔になりました

二〇一九年〇二月〇七日(木)

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