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詩

ぼんやり

ぼんやりの内側を

生まれ変わった肉親が

虫の姿で飛ぶ

萎れた果実

思いっきり絞られて

体内が取り込む

太陽の熱が遠のけば

上着を多めに羽織る

ペンを回して

明け方の空を見下ろした

笑い声が数字になる

椅子の上で丸まれば

木から葉っぱが一枚

・・・

鍋の具材が余って

台所に雪が積もる

要約された物語の外に

時間差で轟く

打ち上げ花火の気配

久しぶりの上着のポケットに

アナグラムの半券が

目を凝らすほど

ぼんやりが密度をます

二〇一九年一〇月二一日(月)

ぼんやり

ぼんやりの内側を

生まれ変わった肉親が

虫の姿で飛ぶ

萎れた果実

思いっきり絞られて

体内が取り込む

太陽の熱が遠のけば

上着を多めに羽織る

ペンを回して

明け方の空を見下ろした

笑い声が数字になる

椅子の上で丸まれば

木から葉っぱが一枚

・・・

鍋の具材が余って

台所に雪が積もる

要約された物語の外に

時間差で轟く

打ち上げ花火の気配

久しぶりの上着のポケットに

アナグラムの半券が

目を凝らすほど

ぼんやりが密度をます

二〇一九年一〇月二一日(月)

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