君はまだ
覚えているかい
僕と君が出会う前の
それぞれがそれぞれだった時のことを
名前も知らない木にもたれて
知らないことが快楽だった
宇宙のことと裏切りのことを
同じみたいに語り合った
空気がなくなることが怖くって
遠くばかりを目指していたね
君はまだ
覚えているかい
僕が忘れてしまった
すべてのことを