目覚めると
そこは夢の中だった
体がフワフワして
落ち着かなかったから
もう一度眠ることにした
そうして見た夢の中で
仲間たちに出会った
お喋りをしようと思ったら
言葉はたまにキラッと光るくらいで
役に立たなくて
僕はすべてを詩に喩えた
するとあいつは歌を歌って
もう一人のあいつは踊りを踊った
歌や踊りは僕たちを
どこまでも飲み込んでいった
そんなことをしていたら
少しずつ仲間が集まってきた
僕たちは良い気持ちになって
ちょっとだけ遠いところまで
行ってみることにした
それは旅に似ていた
いつしか日も暮れて
疲れてまた眠るだろう
そこで見る夢が
どこにあるのか
その夢が何であるのかを
僕は知らない
たぶんきっと
誰も知らない