御徒町凧 OFFICIAL SITE

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詩

待ち合わせ

欠伸のような吐息が

どこまでもということに

飲み込まれていく



それでも服を着て

肌触りだけを頼りに

歩みを進める



後頭部の鈍い

クラクションに急かされて

足場さえなくなる



光の届かない

そこでは

すべてに自由が与えられた



知らぬ間に離れていった

己という影



横になった砂時計の淵に

腰を下ろして

見つめ合う



固くなったパンを分け合って

人間の言葉で合図を送る

小鳥の囀りよりもさやかに

二〇一九年一二月一三日(金)

待ち合わせ

欠伸のような吐息が

どこまでもということに

飲み込まれていく



それでも服を着て

肌触りだけを頼りに

歩みを進める



後頭部の鈍い

クラクションに急かされて

足場さえなくなる



光の届かない

そこでは

すべてに自由が与えられた



知らぬ間に離れていった

己という影



横になった砂時計の淵に

腰を下ろして

見つめ合う



固くなったパンを分け合って

人間の言葉で合図を送る

小鳥の囀りよりもさやかに

二〇一九年一二月一三日(金)

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