眠る布団の中から
健康に手を伸ばすも
乾いた石にこびり付くように
ピクリとも動かない
かわいい鈴を鳴らして
気を引こうと試みるも
あいつには感情など
そもそもないのかもしれない
治りかけのインフルが
喉の辺りに居座っていて
俺の体から
気力を奪い去っていく
誰のものでもない
健康がこんなにも愛おしい
明日の目覚めの景色には
皿のミルクでも置いておこうか