御徒町凧 OFFICIAL SITE

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詩

野良犬の気持ち

まず先にスープが運ばれてきて

ブレンドとトーストは後回し

マスターの曲がった蝶タイが気にかけてる

もしかしたら今日は雪になるらしい



欲望は形を変えて物の手触りを無効化する

鉄の塊が空を覆うその下で酢橘を啄むメジロ

いつかの雨が濡らしたディレクターズチェア

思考から逃れるように四方を伺っている



珈琲豆の生存戦略

港に似合う音楽はなく

膝で取るリズムがズレているよ

ソウルにこびり付く吐き捨てられたチューインガム



木々のさざめきが喝采に聞こえる

駅のホームで看板を見ている

野良犬の気持ちが分かる

踏み出す足の順序さえ決まらないのに

二〇二〇年〇一月二七日(月)

野良犬の気持ち

まず先にスープが運ばれてきて

ブレンドとトーストは後回し

マスターの曲がった蝶タイが気にかけてる

もしかしたら今日は雪になるらしい



欲望は形を変えて物の手触りを無効化する

鉄の塊が空を覆うその下で酢橘を啄むメジロ

いつかの雨が濡らしたディレクターズチェア

思考から逃れるように四方を伺っている



珈琲豆の生存戦略

港に似合う音楽はなく

膝で取るリズムがズレているよ

ソウルにこびり付く吐き捨てられたチューインガム



木々のさざめきが喝采に聞こえる

駅のホームで看板を見ている

野良犬の気持ちが分かる

踏み出す足の順序さえ決まらないのに

二〇二〇年〇一月二七日(月)

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