菓子を食べていたら
頬の肉を噛んだ
六月の晴れた午後
布団から見える空は
貧しい美大生が描いたように淡く
ほんのり口内に広がる血の味が
今日を克明にする
手放すとか
解き放つとか
言葉に縛られる前に
私は菓子を頬張っていた
鏡の中の脂ぎった面持ちに
何を問いかけるでもなく
二〇一四年〇六月一四日(土)
菓子を食べていたら
頬の肉を噛んだ
六月の晴れた午後
布団から見える空は
貧しい美大生が描いたように淡く
ほんのり口内に広がる血の味が
今日を克明にする
手放すとか
解き放つとか
言葉に縛られる前に
私は菓子を頬張っていた
鏡の中の脂ぎった面持ちに
何を問いかけるでもなく
二〇一四年〇六月一四日(土)