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詩

セイチ

夢の中で

見た夢の中で

やっと君に会えた

電話で話しただけだったけど

表情を覚えているし

いつもの黄色いTシャツを着ていたね

路上でイラストが

あまり売れなくて困っていた

ラジオのレギュラーが終わりそうだと嘆いていた

思い込みが強いから

悩みに捕われないようにと

ぼくはできるだけ丁寧に言葉を探したけど

気の利いたことは言えなかった

もうサヨナラをしたくなくて

どこにいるんだ? と尋ねたら

泣きながら分からないと言った

夢から覚めた夢の中でみんなにそのことを伝えた時

ぼくもわなわな泣いてしまったよ

そして今その夢から覚めてぼくは

君に共感しているんだ

ぼくたちはずっと分からないまま

ここがどこなのか

今がいつのなか

君が 僕が 誰なのか

そんなことはずっと

ずっとずっと分からないままなんだきっと

だからお前が

絵を描き続けたように

ぼくは詩を書こうと思ったのかもしれない

生き続けようと思ったのかもしれない

都合よくすべてを受け入れて

時に浸る

夢の中の夢は

意外に近くにあった

そこには色彩があったから

少し安心している

こんな風に

二〇一二年〇六月一〇日(日)

セイチ

夢の中で

見た夢の中で

やっと君に会えた

電話で話しただけだったけど

表情を覚えているし

いつもの黄色いTシャツを着ていたね

路上でイラストが

あまり売れなくて困っていた

ラジオのレギュラーが終わりそうだと嘆いていた

思い込みが強いから

悩みに捕われないようにと

ぼくはできるだけ丁寧に言葉を探したけど

気の利いたことは言えなかった

もうサヨナラをしたくなくて

どこにいるんだ? と尋ねたら

泣きながら分からないと言った

夢から覚めた夢の中でみんなにそのことを伝えた時

ぼくもわなわな泣いてしまったよ

そして今その夢から覚めてぼくは

君に共感しているんだ

ぼくたちはずっと分からないまま

ここがどこなのか

今がいつのなか

君が 僕が 誰なのか

そんなことはずっと

ずっとずっと分からないままなんだきっと

だからお前が

絵を描き続けたように

ぼくは詩を書こうと思ったのかもしれない

生き続けようと思ったのかもしれない

都合よくすべてを受け入れて

時に浸る

夢の中の夢は

意外に近くにあった

そこには色彩があったから

少し安心している

こんな風に

二〇一二年〇六月一〇日(日)

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