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詩

背中の筋がむずがゆくて

背中の筋がむずがゆくて、近くに不穏なものがあることを感じた。
学校へ向かう山道の途中に、行ってはいけないと言われてる小径があって、その先から感じる気配が今日は尋常じゃないってことなのだけど、それは別に今日に限ったことでもなく、たびたびあることで、今じゃそのことを誰もわざわざ口にしたりもしなくなっている。

それでもなぜか、今日は立ち止ってしまった。
立ち止ってしばらく茂みの向こうを見ていると、奥歯の痛みを少しだけ感じるのだった。奥歯の痛みはきっと変わらずぼくの口内にあったのだけれど、歩いているという筋肉の運動よりは脳への情報として劣勢だったのだろう、歩いているときに歯の痛みはまったく感じることはなかった。

茂みの向こう、この小径の先には、触れてはならない世界があると町の噂が言っていた。

いつか行ってみたいと、たぶんぼくはずっと思っていて、でもそのいつかが今日ではなく、まだぼくの想像しないような先のことだとぼくの無意識は決めつけていた。

二〇〇九年〇三月一九日(木)

背中の筋がむずがゆくて

背中の筋がむずがゆくて、近くに不穏なものがあることを感じた。
学校へ向かう山道の途中に、行ってはいけないと言われてる小径があって、その先から感じる気配が今日は尋常じゃないってことなのだけど、それは別に今日に限ったことでもなく、たびたびあることで、今じゃそのことを誰もわざわざ口にしたりもしなくなっている。

それでもなぜか、今日は立ち止ってしまった。
立ち止ってしばらく茂みの向こうを見ていると、奥歯の痛みを少しだけ感じるのだった。奥歯の痛みはきっと変わらずぼくの口内にあったのだけれど、歩いているという筋肉の運動よりは脳への情報として劣勢だったのだろう、歩いているときに歯の痛みはまったく感じることはなかった。

茂みの向こう、この小径の先には、触れてはならない世界があると町の噂が言っていた。

いつか行ってみたいと、たぶんぼくはずっと思っていて、でもそのいつかが今日ではなく、まだぼくの想像しないような先のことだとぼくの無意識は決めつけていた。

二〇〇九年〇三月一九日(木)

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