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詩

海はそれ自体が発光しているかのように

海はそれ自体が発光しているかのようにさまざまな色を拡散していた。
グリーンともグレイともブルーとも違う深い存在感がそこには確かにあり、ケドマポミオの持つ絵筆は波に合わせるかのようにゆったりとスウィングしていた。
雲はほとんどなく、空に奥行きはあまり感じられなかったが、その空がどこまでも続いていくものだということは分かった。
光そのものには色も形もないとケドマポミオは思っていて、ケドマポミオの絵は独特な色彩がつねに支えていた。
ケドマポミオは光に魅せられていた。

立ち上がりコンロへ向かい五六歩あるいて、ケトルに水を注ぎ火をかけた。
水がお湯に変わるまでの数分間、ケドマポミオは火を見続け、やがてケトルの口から出る湯気を見ることにし、見た。
沸いたお湯をフィルターにかけ、コルテをカップに注ぐ。
カップを持ったまま、十二三歩あるき、窓際まで行ってまた海を見た。海を見ようとなど考えていなかったケドマポミオは何に動かされたのだろう。腰から下までが強い日光に照らされていることを、温かさから感じた。何度かコルテを口に運ぶと絵のことが自然と思い出され、目に見えるものを描こうと強く感じている自分に気付くのだった。

二〇〇九年〇四月〇四日(土)

海はそれ自体が発光しているかのように

海はそれ自体が発光しているかのようにさまざまな色を拡散していた。
グリーンともグレイともブルーとも違う深い存在感がそこには確かにあり、ケドマポミオの持つ絵筆は波に合わせるかのようにゆったりとスウィングしていた。
雲はほとんどなく、空に奥行きはあまり感じられなかったが、その空がどこまでも続いていくものだということは分かった。
光そのものには色も形もないとケドマポミオは思っていて、ケドマポミオの絵は独特な色彩がつねに支えていた。
ケドマポミオは光に魅せられていた。

立ち上がりコンロへ向かい五六歩あるいて、ケトルに水を注ぎ火をかけた。
水がお湯に変わるまでの数分間、ケドマポミオは火を見続け、やがてケトルの口から出る湯気を見ることにし、見た。
沸いたお湯をフィルターにかけ、コルテをカップに注ぐ。
カップを持ったまま、十二三歩あるき、窓際まで行ってまた海を見た。海を見ようとなど考えていなかったケドマポミオは何に動かされたのだろう。腰から下までが強い日光に照らされていることを、温かさから感じた。何度かコルテを口に運ぶと絵のことが自然と思い出され、目に見えるものを描こうと強く感じている自分に気付くのだった。

二〇〇九年〇四月〇四日(土)

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