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詩

駅までの道のり

道路のわきに鳩が群れていて

まき散らされた小鳥の餌を食べていた

大きな鳩が中心になり

周りに集まる鳩を時おり威嚇しながら

とても一羽では食べきれなそうな餌を

誰にも渡したくないような勢いでついばんでいた

そのすぐ先には

瀕死のアシナガバチに蟻がたかっていた

関節を小さく動かすのがやっとというようなハチの足に

蟻がしがみつくように噛み付いていた

ぼくは傍らにしゃがみこみ小さな枝で針を出そうと腹をつついたが

なにも出てこなかった(帰りに見た時もまだ死んではいなかった)

坂を越えて坂を下り

駅のアーケードでソバを食べて

数日分の食材を買って帰った

iPhoneに録音した新しい曲をはなもげらでくちずさみ

誰のものでもない言葉が聞こえるのを待っていた

帰り道

鳩はもういなくなっていて

雀が同じ場所で餌をついばんでいた

鳩と雀がどのように入れ替わったのかは歴史が隠蔽した謎

雀の方がたくさんいたけれど

それほど存在感はなかった

二〇一四年〇五月二七日(火)

駅までの道のり

道路のわきに鳩が群れていて

まき散らされた小鳥の餌を食べていた

大きな鳩が中心になり

周りに集まる鳩を時おり威嚇しながら

とても一羽では食べきれなそうな餌を

誰にも渡したくないような勢いでついばんでいた

そのすぐ先には

瀕死のアシナガバチに蟻がたかっていた

関節を小さく動かすのがやっとというようなハチの足に

蟻がしがみつくように噛み付いていた

ぼくは傍らにしゃがみこみ小さな枝で針を出そうと腹をつついたが

なにも出てこなかった(帰りに見た時もまだ死んではいなかった)

坂を越えて坂を下り

駅のアーケードでソバを食べて

数日分の食材を買って帰った

iPhoneに録音した新しい曲をはなもげらでくちずさみ

誰のものでもない言葉が聞こえるのを待っていた

帰り道

鳩はもういなくなっていて

雀が同じ場所で餌をついばんでいた

鳩と雀がどのように入れ替わったのかは歴史が隠蔽した謎

雀の方がたくさんいたけれど

それほど存在感はなかった

二〇一四年〇五月二七日(火)

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