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詩

バルセローナ

重たい鉄の扉が

少しだけずれていて

隙間から光が射している

天井付近から眺める私の背後には

何の気配もなく

おびただしい量の汗が床へと落ちている

外から聴こえる声

それは鳥の形を思わせた

強く目を閉じても光が感じられるので

私は孤独ではなかった

夕べ食べたキャベツのスープが

お腹の中で凪いでいて

揺れる舟の舳先で

寄せ集めの絵の具で絵を描いていた

ピカソ〜ダリ〜ミロ〜

地下鉄を乗り継いでうつらうつらしていたら

ポケットから財布が抜き取られていた

嗚呼

瞳を合わせたまま

腹を引き裂かれる気分

冷えたパエリアとビールで

コロンブスの指差す方向へやった鼻歌

手の平ばかりの大地の上で

奪い合うようにステップを踏んでいる

首を寝違えた案山子の同胞

二〇一六年〇一月二四日(日)

バルセローナ

重たい鉄の扉が

少しだけずれていて

隙間から光が射している

天井付近から眺める私の背後には

何の気配もなく

おびただしい量の汗が床へと落ちている

外から聴こえる声

それは鳥の形を思わせた

強く目を閉じても光が感じられるので

私は孤独ではなかった

夕べ食べたキャベツのスープが

お腹の中で凪いでいて

揺れる舟の舳先で

寄せ集めの絵の具で絵を描いていた

ピカソ〜ダリ〜ミロ〜

地下鉄を乗り継いでうつらうつらしていたら

ポケットから財布が抜き取られていた

嗚呼

瞳を合わせたまま

腹を引き裂かれる気分

冷えたパエリアとビールで

コロンブスの指差す方向へやった鼻歌

手の平ばかりの大地の上で

奪い合うようにステップを踏んでいる

首を寝違えた案山子の同胞

二〇一六年〇一月二四日(日)

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