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詩

あの光


あの光が差している


僕の足先の遥かなる場所に


あの光が差している


コックを捻ればお湯が出るだろう


クスリを塗れば効能があるだろう


メガネを掛ければよく見えるだろう


そんな時、悲しいと言ってはならない


それは人間の尊厳であり


それゆえ我々は


テールスープを美味しく食べたのだから


追いかけてはならないと言ってはならない


あの光の向こうに意識を遣ってはならない


嗚呼 ぼくは北海道で


笑いの中にある粒を奥歯で潰して


口臭がしなくなるように奥歯で潰して


苦い顔を見せないようにしている


夜、枕の周りの小人をボールペンで殺した


小人の血は赤いのに


ぼくの網膜は緑色に染まった


あの光は束の間にあった


あの光は束の間であった


あの光に束の間出会った


鏡の中の鏡の中で


クリームシチューがそろそろ煮えている


クリームシチューがそろそろと煮えている



二〇一二年一二月〇七日(金)

あの光


あの光が差している


僕の足先の遥かなる場所に


あの光が差している


コックを捻ればお湯が出るだろう


クスリを塗れば効能があるだろう


メガネを掛ければよく見えるだろう


そんな時、悲しいと言ってはならない


それは人間の尊厳であり


それゆえ我々は


テールスープを美味しく食べたのだから


追いかけてはならないと言ってはならない


あの光の向こうに意識を遣ってはならない


嗚呼 ぼくは北海道で


笑いの中にある粒を奥歯で潰して


口臭がしなくなるように奥歯で潰して


苦い顔を見せないようにしている


夜、枕の周りの小人をボールペンで殺した


小人の血は赤いのに


ぼくの網膜は緑色に染まった


あの光は束の間にあった


あの光は束の間であった


あの光に束の間出会った


鏡の中の鏡の中で


クリームシチューがそろそろ煮えている


クリームシチューがそろそろと煮えている



二〇一二年一二月〇七日(金)

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