朝起きて、飽きるなりiPadを開いて動画を見ようとする何に「せっかく旅に来たのに動画見るなら家にいりゃよかったじゃん」って言ったら「はいはい」と面倒さそうにベッドに戻ってきた。起き抜けの時間がいかに大切かを説いていたら「じゃあ」と最近考えてることを話してくれた、聞くと進化の過程を遡った先には何もなくなってしまうみたいなことを言ってて、しばらく話し合った。子供が大きくなるにつれて、遠慮なく会話ができるようになるのは嬉しい。そもそも何って名前も、この世界の不思議をずっと「何?何?」と考えられるようにって意味合いもあったし、俺は個人的にはもはやそんなことにしか興味がない大人で、たまたま仕事とリンクしてるから許されてるけど、社会生活一般にはほぼ役に立たないことも理解はしている。だから子供に押し付けるつもりはなくて、自発的に話してくれるんだったらとことんいける。その後、夜の瑛人の結婚パーティーまで時間があったから、ミズキと3人で宮古島観光をした。ほぼ海にいたけど、海でのんびりとしたいい時間を過ごせた。昨日の月のイメージが自然と形になって、夜のパーティーで読ませてもらった。バンドのみんなに話したら一緒にやろうよってなって、音楽のフローを借りて想像よりエモーショナルな朗読ができた。ところで、瑛人って本当にすごい。今まで参列したどんな披露宴よりもカオスで、瑛人とおしげ(瑛人嫁)の底抜けな明るさが場に充満してた。怒り以外のあらゆる感情が終始渦巻いてて、このバイブスが世界を良くするって確信できた。当然、民度は低かったけど、そう考えると民度って大したことじゃない。明日世界が終わるようなパーティー。生きてることを前肯定されるような。つまり理想のライブの形態がそこにあって、十六夜の月がそれを暖かく見守っていた。