昨夜、フジテレビワンで放送されている、『THEわれめDEポン』(通称「われポン」)に出演した。正確には、去年から二回出演させてもらった同系列の麻雀番組『極雀』とのコラボレーション番組『THE 極雀DEポン』。たまたま二回出演した『極雀』の方で連勝したので代表選手として選出されたのだ。
『われポン』と言えば、俺が麻雀を覚えた中学生の頃から放送しているフジテレビの人気番組で、まさか二十年の時を経て自分がその舞台にいるのだから人生は不思議だ。対戦相手は「われポン」最強と謳われる萩原聖人さんと、われポン全連対中のいぶし銀ビートきよしさん、そして極雀サイドからは現役プロ麻雀最強の呼び声が高い多井隆晴プロの三名。麻雀を嗜む者なら、このメンツがどれだけ脂っこいメンツなのか想像に難くないだろう。
結果は善戦したものの総合二着。優勝者の萩原さんをあと一歩のところまで追い込んだのだが、ラストは精神力の差で負けた。大袈裟に聞こえるかもしれないが、彼の麻雀への思いが俺に勝利の一牌を選択させなかったのだ。麻雀が好きで相当な時間を費やしてきたけれど、あんな感覚になることは今まで一度もなかった。ただ座っているだけで、汗がとめどなく流れてくるのだ。負けて悔いなしとはこのことで、また一から麻雀と人生を見直そうと思った。
悔しさと疲労感が同時に訪れ、対局後「もう麻雀は打ちたくない」と心底思ったが、翌日仕事で訪れた倉敷の駅前にある雀荘の前で、俺の足は自然と止まった。