作詞をしている。詩作ではなく作詞。よく人に紹介される時に「詩人で作詞家の、御徒町くんです」とか言われたりするが、自分が作詞家だと思ったことは一度もない。けど、今日、モニャモニャと頭の中で言葉を捏ねていたら、ああ、これは作詞家の仕事なのかもしれないと思った。その時、俺の脳裏によぎったのは、陶芸家が轆轤の前で腕組みをしているビジョンで、歌詞というのは、ものすごく、造形が大切なんだと、当たり前のことを意識してしまったからだと思う。
それに伴い(実際は全く伴っていないが)、最近、食事を作るという家事が俺の担当になり、スーパーへ買い物にいく機会が増えた。というか、日課となっている。さっき、パプリカを手にして「ああ、赤い」としばらく舐めるように見ていた。実際に舐めたわけではないが、もうすでにただならぬ関係になってしまったので、とりあえずカゴに入れ、パプリカって語感がいいな。あと、食材って、どれも造形が良い。