朝、何とパンを食べていたら有希子が「大掃除する人〜?」と陽気に号令をかけて、俺は「したい人がすればいい」と言ったことで一気に険悪になる。言い訳みたいになるけど前日からの約束もあって俺もしようと思っていたのだ。けどその時この先の自分の行動とか衝動を明言してしまうことが嫌で、そんな言い方をしてしまい不機嫌にしてしまった。ってか、そもそも不機嫌になる理由が全く分からず、人といるってほんとうにめんどくさいことだなぁと月並みな感慨に落ち入った。毎日詩の動画をアップしていることもあって、瞬間瞬間に慎重になれる。「ま、いっか」と普段ならやり過ごせることも、そんなことしていたら詩の動画の中に立てなくなってしまうからだ。ただ、詩のことを考えている時は、良い呼吸ができる。生きているってだけになる。それさえも超越した瞬間を目指しているけど、それは多分ずっとまだ遠いところにあって、そう思うと日々が程よく重みを持ってくる。俺みたいに軽い人間には多少なりのアンカーが必要なのだろう。さながら凧の糸みたいなことかしら。