実家に所用があり家族で行く。去年末に精神的にちょっとやばかった時があって、その時以来、できるだけ実家へ行くようにしている。正確には両親と会うようにしている。うちの親は、父が今79才、母は75才(だったはず)。母は見た目も動きもまだまだ元気で、感覚も若い。一方父は元々の性格もよく分からない人だったけど、もう完全に老人だ。実際、うちの下の子で7人目の孫なわけだから名実ともにおじいちゃんではあるが、普通に考えたらいつ死んでも不思議ではない。身の回りではすでに親を亡くしている知り合いも増えたし、早かれ遅かれ俺にも程なく親との別れが訪れるだろう。最近では実家に帰って父親がいると、近くの温泉に誘って行く。喫煙所に誘ってみても「ここで吸えるのか!」とか、風呂上がりにビールを勧めても「ビール飲めるか!」とか、何を考えてるのか一向に掴めない。空いてる時間はゴロゴロしてるか、土日なら競馬を細々やって一喜一憂している。今日、家に帰ってきて、しばらく父親のことを考えていた。それと同時に、両親が今現在、生きているとがとても稀で、ありがたいことなんじゃないかと感じた。シンプルにいえば、俺(おそらく二人の兄も)父を尊敬していてる。母は尊敬できるような人格ではない変わりに、とても感謝している。夏にぼんやり北海道に誘ってみたけど、今更そんな遠出したくないのかな。あ、そうそう、試しに「孫の名前全員分かる?」って聞いたら7番目のうちの息子のところで「うーん、忘れたw」って笑ってた。