ジュノスに会う。ジュノスとは淳之介のこと。瑛人と香水を作った張本人の一人で、当時瑛人が連れてきたというか、必然的に出会った。会うと言っても目的はさほどなく、本当に会っただけ。たまにどちらからともなく連絡して近況報告をしあったり、ジュノスから見た今の瑛人のことをヒアリングしたり。来た時はたいがい、保育園のお迎えに付き合ってもらってそのまま買い物して夕飯まで家族と過ごしたりする。年齢的には、子供たちと親たちのちょうど中間くらいで、親戚が遊びにきたって感じに近い。他人の年齢を気にすることはあまりないが、たまに年齢の話になると「そっか、まだそんなに若いんだぁ」と思い出させられる。「思い出させられる」って、初めて書いた心地なんだけど、日本語的にあってるのかしら。「思い出す」よりも自発的な印象はやっぱり残したくて間違ってても採用。夕飯の後、うちのギターを触り出したジュノスに果(息子)が絡み出して、手ほどきを受けた後、弾き語りのようなことを始めた。やはりギターリストのギターってなにか違うんだろうか、俺が弾いてる時はここまで興味を示さないもの。結局、子供らが寝る時間までいたジュノスは、風呂に入ってる俺に「じゃあ、行きますわ」と言って出て行った。寝しな(8割方寝てた)に、詩のイメージが強烈に浮かんで、起きるのはほぼ不可能なくらい眠くて、必死で詩情を記憶に擦り込もうとしたけど、経験上起きたら忘れているのを知っているから、朦朧としたままベッドから降りて「魚の目」という詩を書いた。ちなみにこの眠い時書くか書かないか問題は昔から俺の中で大きくて、若い頃は体力か気力があったからほぼ必ず起きて書いた。けど最近は、眠たさに負けて書かないことも多く、それはそれだと思っていた。おそらくジュノスのバイブスが書かせたのだと思う。書いた時はよく分からなかったけど、朝読み返してみたらちゃんと詩だった。