今日のことを振り返る。生きることに意味づけをしてしまう。そしてそのことに縛られてしまう。書くことで少し整理される。書くことから解放される日はくるのだろうか。その頃にはまた違う景色が見えるだろうか。今日ふと森の人のことを思った。「愛は悲しいなぁ」と旅人が叫んだ。二十年も前の戯曲。青い月の上。何が見えていたっけ。床に置いた水槽ですっぽんもどきを飼っていた。裸でギターを弾いた。何も変わらない。何か変わっただろうか。何か変わるだろうか。木霊オリジナル「今日も暑かった」。隅っこの沈黙。こそ雄弁。刀を研ぐように、命は削られている。もう少しで見えそうなものがある。悲しみの向こう。言葉は凡庸だ。